Veer腰痛専科
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椎間板ヘルニア

病態生理
ヘルニアの機序

 年齢に伴う椎間板の組織変性に加え、激しいスポーツや日常生活動作などにより、椎骨に対して負担が大きくなると椎間板の線維輪に亀裂が生じ、半流動体の髄核がその裂け目から外に飛び出し、それが末梢神経(神経根)を圧迫・刺激することによって激しい痛みの他に様々な症状を引き起こす状態をいいます。
 加齢により起こる頻度が高くなり、特に20歳以上の男性に多いと言われています。
 症状は千差万別で急激な痛みで発症するものから、何となくだるさや痛みを感じたり、足のしびれだけで腰痛を感じないものなど様々あり、慢性腰痛に移行することが殆どです。
 椎間板の損傷を受けやすいのは、第4・第5腰椎間、次いで第5腰椎・仙骨間でそのため坐骨神経痛を伴うことが多いのです。また、しびれや脱力感、知覚のにぶりや排尿障害なども併発することもあります。
 

症状
◆特徴的な痛み
・左右どちらかのおしりから大腿部、すね、足先にかけての痛み(=坐骨神経痛)やしびれが起こります。
放散痛…咳やくしゃみをすると痛みが足にそって広がるような感じがあります。
疼痛性側彎…立っている時は前屈みで痛みの強い側へ傾いた姿勢をとります。
ラセーグ症状…仰向けで足を伸ばしたまま上に上げると痛みのために20〜30度程度の高さまでしか上がりません。
・腱反射の低下…アキレス腱反射の低下の場合は第5腰椎・仙骨間のヘルニアが、膝蓋腱反射の低下の場合は第5腰椎よりも上の部分のヘルニアが疑われます。

診断
・下肢伸展挙上テストにてヘルニアによる坐骨神経の圧迫の程度がわかります。
・X線検査 …椎骨の隙間が狭く見える場合があります。
・脊髄造影検査(ミエログラフィー)
・CT、MRI

治療
◆保存的療法
・安静療法 … 股関節や膝関節を曲げて、痛みのない楽な姿勢をとって休みます。
・薬物療法 … 消炎・鎮痛作用のある内服薬、座薬、湿布薬、軟膏の投与、場合によってはブロック療法(=ヘルニアが神経根を圧迫している部分の硬膜の外腔に局所麻酔薬を直接注入する方法)
・理学療法 … 遠赤外線・電磁波・レーザーなどの照射や、骨盤にベルトを固定して器械的に腰を引っ張る牽引・コルセットなどで腰を固定する方法で腰椎への負担を軽減します。
・温熱療法
・指圧・マッサージ … 天枢や大巨を押すと効果が得られる場合があります。
・運動療法 … 腹筋・背筋を強化して激しい動きにも耐えられるようにします。
◆手術 日常生活に支障をきたす程重症の場合
・ラブ法 … 椎骨の背側の椎弓の一部を除去して切開しヘルニア(=髄核)を摘出する方法
・レーザーで椎間板を溶かす方法
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